2019-07-03 Yurie Nagashima x Kei Takemura; Now⇄Then @ The Museum of Modern Art,Gunma

長島有里枝×竹村京
「まえといま」

 
長島有里枝(1973-)はデビュー以来身近な人をモデルや協働者に、社会における家族や女性のあり方を問う作品を発表し続け、2001年には第26回木村伊兵衛写真賞を受賞。文章の執筆や映像、立体作品の制作など、現在はジャンルを超えた活動をおこなっています。長島の母方の祖父母は群馬県高崎市出身で、短編集『背中の記憶』(2009年、講談社)には高崎の親戚の家で過ごした幼少期のエピソードや、大好きだった祖母の記憶が鮮やかに綴られています。長島はこれまでもその祖母が撮った古い花の写真を作品のモチーフにしてきましたが、本展では祖父母の遺品を使った新作も加え、家族それぞれが生きた時間と自らの現在を接続させます。

 

竹村京(1975-)は2000年ドイツ、ベルリンに留学し、2006年にはシドニー・ビエンナーレに出品するなど同地を拠点に世界各地で活動を展開。写真やドローイングの上に刺繍を施した布を重ねた作品によって、失われたものの存在やその記憶をとらえています。2015年に帰国して高崎に居を構えた竹村にとっても、家族とそれにまつわる記憶は制作の重要なテーマです。今回は東京の実家の取り壊しと両親の高崎への移住を機に、東京と高崎、過去と現在をオーバーラップさせ、群馬で生み出された最新の絹糸も用いて記憶や時間の作品化を試みます。それぞれ第一線で活躍する同世代の2人の作家の「まえ」と「いま」が高崎の地で交差し、個々の物語を超えて広がります。
 
会期|2019年7月13日[土]~9月1日[日]午前9時30分~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日|毎週月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)
会場|群馬県立近代美術館 展示室1
 
オープニング・パフォーマンス
竹村京「Curtain for Opening」
7月13日(土) 14:30~
ゲスト・パフォーマー: 安藤洋子(ダンサー)
会場:当館1階 ギャラリー [観覧無料・申込不要]
 
アーティスト・トーク 長島有里枝×竹村京
8月25日(日) 14:00~15:30
会場:当館2階 講堂
定員:200名(先着順) [聴講無料・申込不要]
 
学芸員による作品解説会
開催日時:7月24日(水)、8月10日(土)
各日14:00~15:00 [要観覧料・申込不要]
 
ワークショップ
1.竹村京「あなたの大事な、壊れてしまったものについて」
8月4日(日) 13:00~16:00
対象:小学4年生~一般
2.長島有里枝「拾ったもの、大切なものを日光写真に撮ろう」
8月18日(日) 13:00~16:00
対象:小学生~一般(小学3年生以下は保護者同伴)
会場:当館2階 アトリエ
定員:各20名 [参加無料・要申込]
 
http://mmag.pref.gunma.jp/

2019-02-09 Talk | Junko Sakai ✕ Yurie Nagashima 2019-2-9 @ AOYAMA BOOK CENTER

『次の人、どうぞ!』(講談社) 刊行記念

「次の時代、女性はどう生きる?」
酒井順子 × 長島有里枝トークイベント

 

平成という時代の終わりに、平成を代表する歌姫が引退し、各分野で「#MeToo」運動が事態を動かし、女性たちが自らの生き方に区切りをつけ、声をあげるようになってきました。とはいえ、医学部受験における女性差別が明らかになったり、2018年12月に発表された男女格差の度合いを示す「ジェンダー・ギャップ指数」が149カ国中110位だったりと、日本の女性たちが置かれた立場は、まだ低いと言わざるを得ない状況です。
 
『負け犬の遠吠え』から15年、身近に起こっている事象を常にユーモアと毒で鋭く切り取ってきた酒井順子さんは、最新エッセイ『次の人、どうぞ!』で、時代が移り変わる今の日本に生きる女性たちの姿を、身近な題材を手がかりに、鋭く温かく考察しています。写真家として家族や女性をテーマにした作品を発表し、『背中の記憶』で講談社エッセイ賞を受賞するなど書き手としても活躍する長島有里枝さんを対談相手にお迎えして、時代の転換期を迎えた日本女性の生き方について、じっくり語り合っていただきます。
 

日程|2019年2月9日 (土)
時間|14:00~15:30
会場|青山ブックセンター本店 大教室

2019-01-26 The flower named in an unknown word The landscape not in my memory The book that can not be read by my fingers 2019-1-26 – 2-24 @ YOKOHAMA CIVIC ART GALLERY AZAMINO

あざみ野フォト・アニュアル 長島有里枝展

知らない言葉の花の名前
記憶にない風景
わたしの指には読めない本

 

現代の写真表現を紹介するシリーズ「あざみ野フォト・アニュアル」2018年度の企画展は、長島有里枝の個展を開催します。
本展の構想は、2008年8月から2009年7月にわたって文芸雑誌『群像』に連載され、2009年に単行本化された短編集『背中の記憶』を起点としています。四世代にわたる家族の記憶を丹念に拾い上げたこの自伝的作品では、自身の幼少時代の記憶を基にした物語が生き生きと語られ、随所でカメラのレンズがフォーカスを合わせるように、写真的イメージを想起させます。
この展覧会は、『背中の記憶』の通読に応じてくださったある全盲の女性との対話から得たインスピレーション、長島が常々写真表現に感じているいくつかの疑問点等をコンセプトの中心に据え、近作や未発表作、インスタレーション作品により構成されます。「写真」と「テキスト」を従来とは異なる関係性において捉えようとする意欲的な試みとなります。本展における「写真」と「テキスト」は、それぞれが補完しあうものとしてではなく、一つの契機を共有する、異なる自立した表現として立ち現れることでしょう。
 
2019年1月26日(土)~2月24日(日)※1月28日(月)休館
10:00-18:00 入場無料
横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室1

 
[関連イベント]
アーティスト・トーク *定員に達したため参加申込受付終了

1月26日(土)14:00~15:30

出 演|長島有里枝(出品作家/写真家)
ゲスト|半田こづえ(本展協力者/美術鑑賞研究)
会 場|3階 アトリエ
定 員|80名程度
※参加無料、要事前申込(先着順)
※保育あり
 
対談「言葉の力とその限界」*定員に達したため参加申込受付終了

2月23日(土)15:00~16:30

出 演|長島有里枝(出品作家/写真家)、少年アヤ(エッセイスト)
会 場|3階 アトリエ
定 員|80名程度
※参加無料、要事前申込(先着順)
※保育あり
 
アートなピクニック―視覚に障がいがある人とない人が共に楽しむ鑑賞会

2月9日(土)14:00~16:00

スタッフや参加者同士の会話を通して展示作品を楽しみながら鑑賞するツアーです。障がいの有無にかかわらず、どなたでもご参加いただけます。

会 場|展示室1
定 員|10名
電話・HP・直接来館にて先着順受付中
※参加無料、要事前申込
※最寄のあざみ野駅までお迎えが必要な方は申込時にご相談ください。
※保育あり
 
学芸員によるギャラリートーク

2月10日(日)14:00~14:30

会 場|展示室1
※参加無料、申込不要(直接会場にお越しください)

 
横浜市民ギャラリーあざみ野