2017-11-21 Forever is Composed of Nows 2017-11-21 – 12-22 @ MAHO KUBOTA GALLERY

長島有里枝&ミヨ・スティーブンス-ガンダーラ
Forever is Composed of Nows

 

MAHO KUBOTA GALLERYでは11月21日より 長島有里枝とミヨ・スティーブンス-ガンダーラの二人のアーティストによる展覧会「Forever is Composed of Nows」を開催いたします。

東京都写真美術館で開催中の個展「そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々(And a Pinch of Irony with a Hint of Love.)」にて、アーティストとしてのスタートを決定付けた初期の作品群から、今後の飛躍を感じさせる新作までを一挙に展示し、スケールの大きな創作活動への再評価を確実にした長島有里枝。 彼女のアーティストデビューは1993年、20歳の時、若手アーティストを発掘する公募展で重要な賞を受賞したことがきっかけでした。 翌年パルコギャラリーでアメリカのアーティスト、キャサリン・オピーと2人展を開催した長島は武蔵野美術大学卒業後まもなく渡米し、カリフォルニアのCalArts (カルフォルニア芸術大学) の修士課程にて学ぶこととなります。長島がCalArtsでの2年目に入った1998年にミヨ・スティーブンス-ガンダーラと長島は大学の講評会の場で初めて出会いました。すぐお互いに惹かれるものを感じた二人は、以来20年近くに渡って互いにアートに関わる友人同士として交流を深めてゆくこととなります。

本展のアイディアはそんな二人の閃きからスタートしました。
20代のある時期をカリフォルニアで過ごし、互いにライオット・ガール・ムーヴメントに多分に影響を受けた二人は、その後アメリカと日本という異なる場所を拠点としながらそれぞれにアート表現の可能性に挑み続けてきました。初期の頃から家族に象徴される、自己と他者との関係性に目を向け、同時に表現者としての女性の問題に着目してきた長島が次第にその興味を「女性のライフコース」に向けていく一方、ミヨはロサンジェルスのリオホンド大学で教鞭をとりながら、フェミニズムやアイデンティティ、そして環境破壊の問題を主なテーマにして制作を続けています。

今回の展覧会では二人の創作上の起点を感じさせる作品と、現在およびこれからの表現上の可能性を指し示す作品を展示いたします。

長島の初期作品としては、渡米中の1997年に制作したスケートボードの作品を展示します。スケートボードに乳剤を塗布し、直接写真を焼き付けたミクストメディアの作品5点が展示される予定です。あわせて新作として、ここ数年のうち、アメリカの各地でカメラにおさめた植物の写真を初めて発表いたします。

ミヨは2016年より取り組んでいる「Wunderkammer (脅異の部屋)」の写真シリーズを日本では初めて発表するほか、自身の幼年期と密接に結びつくインディアナ州やケンタッキー州の風景を収めた「The Wilderness of Childhood (幼年期の荒野)」のシリーズから印象的な1点の写真作品を展示いたします。

あわせて写真作品以外に、「In Mourning(喪に服して)」と題された刺繍によるドローイングの作品も発表いたします。

いずれの作品もそれぞれのアーティストの毎日の洞察や思索の積み重ねである一方で彼女たちが生きてきたこの20数年の世界の移り変わりの激しさや様々な課題を多分に映し出しているように見えます。近年の二人の作品に共通することとして、加速する世の中の激流から距離をとり、独立した精神の場に自らを置き、けして状況に押し流されることなくじっくりと時間をかけて自らの表現方法と向きあう真摯な制作手法をとっていることが感じられます。なお、展覧会のタイトル「Forever is Composed of Nows」は19世紀のアメリカの詩人、エミリー・ディキンソンの作品から引用されています。

 

MAHO KUBOTA GALLERY

2017-09-01 And a Pinch of Irony with a Hint of Love 2017-9-30 – 11-26 @ TOP Museum

長島有里枝
そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。

 

東京都写真美術館は長島有里枝の個展を開催します。デビュー以来、長島は社会における「家族」や「女性」のあり方への違和感を作品で問い続けてきました。ラディカルさとしなやかさをあわせ持つ、パーソナルな視点にもとづいた長島の表現は、若い世代を中心に支持され、国際的にも評価が高まっています。
長島は武蔵野美術大学在学中の1993年、家族とヌードで撮影したセルフ・ポートレイトで「アーバナート#2」展パルコ賞を受賞し、一躍注目を集めました。2001年には、写真集『PASTIME PARADISE』で第26回木村伊兵衛写真賞を受賞。近年では、自身の幼少期をモチーフにした短編集『背中の記憶』で、2010年に第26回講談社エッセイ賞を受賞するなど、写真以外にも活動の幅を広げています。
公立美術館で初めての個展となる本展では、初期を代表する〈セルフ・ポートレイト〉や〈家族〉、90年代のユースカルチャーを切り取った〈empty white room〉のシリーズに始まり、未発表を含むアメリカ留学中の作品、2007年にスイスのアーティスト・イン・レジデンスで滞在制作をした植物の連作、女性のライフコースに焦点を当てた新作までを一堂に展示します。
デビューから四半世紀近くが経ち、共同制作など新しい試みも取り入れながら、長島の表現はさらなる広がりを見せつつあります。本展では、作家の「今」が色濃く反映された現在の作品とともに、これまでの歩みを振り返り、パーソナルかつポリティカルな視点にもとづく写真表現の可能性を探ります。

 

https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2850.html